福沢諭吉「学問のすゝめ」にならうリスキリング ①元 人気アイドルグループ 櫻井翔の成功の秘訣は「学問のすゝめ」にありか?

昨今では、「リスキリング」が流行語にもなるくらい「学び」への意識が高まっていますね。リスキリングの定義すると、「新しい職業に就くために、あるいは今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得すること」(経済産業省)とあります。しかしこのことばが意味するような、人は学び直したり、学びを続けることが大切だというのは、今のように技術革新がすすんでから初めて言われてるようになったことではありません。もっと昔の約150年前からあったのです。例えば福沢諭吉の「学問のすゝめ」の本にも書かれています。学問のすゝめは、日本史上の名著の一つとして知られていますね。ただ「学問のすゝめ」の本の名前だけは知っているけど、読んだことはない、という方が意外に多いと思います。それはもったいないですよ、と大人気な元アイドルグループ「嵐」のメンバーだった櫻井翔さんもそう述べています。櫻井さんは、この「学問のすゝめ」を読む事によって、人生を切り開いてこれたという熱い思いをあるインタビューで語っています。櫻井さんの思いにも注目してみていきたいと思います。今の時代を生きる僕たち、私たちのヒントになることは間違いないですから、ぜひこれから一緒に読んでいきましょう。

 

学問のすゝめ 福澤諭吉とアイドル櫻井翔の共通点は?

さて、福沢諭吉といえば、以前の一万円札のお顔ですね。

そして、1800年代(日本の明治時代)に慶應義塾という私立学校を作り、新聞社などの事業を興し、多くの著作をものにした一級の評論家、ジャーナリストでもあります。著作の中で有名なもののひとつに「学問のすゝめ」があり、刊行されて150年が経ったわけです。さて、先に述べたよに福沢諭吉さんは慶應義塾の創設者でもあります。

一方、元人気アイドルグループ「嵐」で、現在キャスターとして有名である櫻井翔さんの出身大学といえば、その慶應義塾大学の経済学部です。さらに、大学から通っただけではなく、福澤諭吉が最初につくった慶應義塾の小学校(慶應義塾幼稚舎)から慶應義塾で学び、小学校の6年、中学での3年間、高校での3年、そして大学の4年、の合計16年間で慶應を卒業され、つまり留年もなく過ごされたそうです。芸能界のお仕事と両立をしながら学業もしっかりされていて素晴らしいですね。そんな櫻井翔さんは、櫻井さんが、ジャニーズ・ジュニアとしてデビューしたのは、櫻井さんが中学2年生のころだそうです。初めは友達とののりで応募しただけで、親には内緒だったので幸運にも合格通知が届いた際は、家では「どういうことだ?」と問い詰められたそうです。慶應での中学校の名前は、慶應義塾普通部ということがわかっています。その学校は偏差値は65以上ですので、そのような学校で学業と芸能のお仕事を両立されたことは、やはり素晴らしいです。つまり、福沢諭吉は慶應義塾の創設者。櫻井翔さんは慶應義塾に16年も育てられた学生(塾生)のメンバーであることが共通項としてあげられますね。

櫻井翔さんの中学時代はこんなように学問をすすめていた! 

櫻井さんは、慶應義塾大学の現塾長である伊藤公平さんとの特別対談で「学問のすゝめ」について、この本は、人それぞれにとって、また読むタイミングや人生のステージにおいて響く言葉、刺さる言葉が違うと思う、と語っています。私もそう思います。

櫻井さんおすすめの箇所は、「自由とわがままは異なる」という言葉だそうです。自由には責任が伴う。子供のころからそれを叩きこまれていたと思う。責任を伴わない自由はワガママである。そういう漠とした考えをもつことができたことが、彼の人生の糧になっているようです。

ただ自由とだけ言って義務を知らなければワガママ放題になってしまう。その国に住み、起きて寝て食べるといったことについては自由にやる権利がある。ただ、その権利がある以上、それに対する義務ということは果たさなければならない。という一説からです。

ご自身の事で置き換えると、このように話されています。「中学2年生の時に芸能界にデビューしました。」留年しないで卒業できるように、学業と両立をするなら芸能界の仕事をしてよい、という親御さんとの約束もあったそうです。「自分の好きな事(芸能)だけをしているということではよくなかったのだと思う。どこかで学生の本分である学業をやらなければならない。つまり義務を果たさないと、自由(自分のやりたいこと)はできないと思った。学業は義務として取り組み、やりたいこともやる。人に胸をはっていえるような成績を取り続けたわけではなかったかもしれないけど、一定の成績を確保して、芸能活動をしながら16年間で慶應義塾をでられたということで、自分の中でやるべきことは話せた、という感覚を持っています。」ということです。

 学びはどうでしたか?という質問に対しては、「学びは自由だった」とお答えされています。例えば歴史の授業で縄文時代から室町時代までを1年間かけて学ぶ、ということではなく、1年間で明治時代を徹底的にいろんな角度から学ぶ、というような私学ならではの自由というのが授業の中にも反映されていたということです。このように、知識をひたすら詰め込むのではなく、きちんと自分で調べる時間であったり、その方法を自然と学んでいける教育だったのならとてもいいですね。誰しもワガママにやっていきたいことはあるかもしれまえんが、常に自由とワガママの違い、つまり責任が伴うなかでの自由をまっとうする、そんなバランス感覚の良さを、中学時代から実践的に学び、「学問のすゝめ」からならわれことが、今の櫻井さんの人生を切り開いてきたのでしょうね。櫻井さんのように学業と仕事の両立がそうですが、なにかを両立することはそう簡単なことではありまえんよね。

「リスキリング」「学問のすゝめ」というのは、異なる言葉ではありますが、時代は変わっても私たち人々が大事にするべきはものは変わらない。そんなことを伝えられているように思います。

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