慶應幼稚舎は、2024年の合格発表は11月14日に行われました。
この幼稚舎に入りたい、子どもを慶應幼稚舎にいれたい、そんな願いをもつ親御さんも多いのではないでしょうか?
幼稚舎とは、慶應義塾大学の付属の幼稚園、ではなく小学校のことです。
その慶應義塾を設立したのは、福沢諭吉(1835年-1901年 )です。古い学校と思われると思いますが、今でもとても人気ですよね。
なので幼稚舎の正式名は「慶應義塾幼稚舎」です。
ここではシンプルにわかりやすくするため、幼稚舎、または慶應幼稚舎と書くことにします。
さて、慶應には小学校の先の、中学校、高校、大学まであります。
今回は、この小学校から慶應に入るには、つまり慶應幼稚舎に合格するにはどうしたらいいのか?
合格後の生活、また入学試験の偏差値や倍率にも注目して、簡単にまとめましたので、
慶應幼稚舎に合格するには?偏差値に注目!
慶應幼稚舎ですが、それは慶應義塾大学という私立大学の付属の小学校の一つであることですね。
正式名は慶應義塾幼稚舎です。でもなぜ、「幼稚舎」という名前なのでしょうか。
慶應には幼稚園はありません。小学校からです。
なぜ小学校なのに「幼稚舎」という名前なのでしょうか。
そこはあとで別の記事で詳しく解説していきますね。
ただこの慶應幼稚舎に入ることは、つまり入学することはとても大変だといいます。
どうして入るのが難しいのでしょうか?
慶應義塾の小学校受験の中でも難関校の一つで、男女とも合格の倍率は毎年10倍以上といわれているからです。
2024年度入試の志願倍率は10.6倍(定員144人、志願者数1532人)だったそうです。
かなり高いのでびっくりしてしまいますね。
偏差値についても考えてみましょう。
慶應幼稚舎をうけることは、いわゆる小学校受験になるわけです。
小学校受験の入学試験(考査)は、行動観察、ペーパーテスト、体操など学校によって異なるため、一律に比較的る偏差値はないのです。
そのため、系列校の中学の偏差値を参考にすることが多いです。
そうすると、慶應義塾幼稚舎の偏差値は、70前後と考えられます。
なぜかといえば、
中学の偏差値は70(慶應義塾中等部の偏差値を採用、
高校の偏差値は73(慶應義塾女子高等学校の偏差値を採用)、
大学の偏差値は70(慶應義塾大学理工学部の偏差値を採用)となり、それらを参考にした結果です。
たしかにこれれは、小学校も競争率が激しいですよね。
しかし入学が難しいと言われながらも、お子様の将来を想って入学させたいと強く願う保護者様の声を多く聞いています。
多くのこどもたちが受験をしていますが、その受験者となる子どもの親御さんが、両親そろって、子が2歳や3歳の小さいころから幼児教室に通わせたり、個別教室で学んだり、受験に向けての準備をしているといいます。
塾代も高そうですね。月に5~10万円はあたりまえだそうですから、2歳から通わせたら大変なことになりそうですよ。
慶應幼稚舎合格したら、通学のメリットは?
お子さんが慶應幼稚舎に入った時のメリットはなんでしょうか?
1つは大学迄のエスカレーター方式で上がれることが大きいです。
一度幼稚舎は入れれば、付属の中学や高校、大学に入学する試験を受けなくても進めるそうです。
もちろん一定の成績をとれなければ留年や退学もあるそうですが。
小学校受験をして大学までエスカレーターで行けるなら、高校や大学受験がなく過ごせるのであれば自分のやりたいことに専念できる人生になりそうですよね。
費用の面では、慶應の学費は安価ではないと思いますが、他の高校や大学を受験しないでいくなら、
塾代などはかからないということですね。ある意味良いのかもしれません。
2つ目は給食です。週に5回、給食がとれるホールに、カフェテリアが入っているので、そこで給食を取ることが出来ます。
お弁当準備の心配はいらないのですから、共働きのご家庭や、遠方から通う場合でも心配はいらないといえるでしょう。
カフェテリアと聞くと、メニューもすごく充実してそうで楽しみになってきますよね。
3つ目は、幼稚舎は最寄り駅から近いということです。
最寄りは、地下鉄の東京メトロ日比谷線の広尾駅で、幼稚舎まで徒歩で約6分です。
また、幼稚舎の目の前から、JR恵比寿駅まで行くバスのバス停があります。
その他の路線でも、近所のバス停から、品川駅、渋谷駅、新橋駅までバスでアクセスしやすい状況ですので通学にも便利といえるでしょう。
4つ目は、なんといっても幼稚舎や私学の中でも、特に学びが自由だということです。
幼稚舎の教育理念は、校歌の『幼稚舎の歌』に歌われている、子どもたちが「福澤先生の教えを身に行う」ということなのです。
すなわち「独立自尊(どくりつじそん)」を実践できる人材を育成することです。
独立自尊については詳しくは別の記事で触れていきますのでそちらを是非ご覧ください。
ただ簡単に言えば、子供たちそれぞれが自分を磨きながら、互いの違いを認め合い、助け合えるようになることです。
幼稚舎はそれを教育理念としているということなんです。
また、子供たちがお互いを認め合い、助け合いながら高め合っていける「共生他尊」も重視されています。
今の時代、これからの時代を生きていく子供たちにとって、机上のお勉強だけが大事ではないので、このような理念は非常に魅力的といえるでしょう。
慶應幼稚舎 合格目指すなら、倍率にも注目!
過去7年間の倍率と志願者数をまとめています。
慶應幼稚舎の2024年度の志願者数は、1532人だったと書きました。
しかし幼稚舎は共学の小学校なので、男女別の志願者数、男女別の倍率をみておくことが大事になります。お子様が男の子なのか、女の子でいらっしゃるのかで意識違ってくるはずです。
幼稚舎の募集人数は、男子96名、女子48名です。
■2024年度入学試験
志願者数1532(人)男子934 女子598 倍 率 男子9.7 女子12.5
■2023年度入学試験
志願者数 1584(人)男子961 女子623 倍 率 男子10 女子13
■2022年度入学試験
志願者数 1678(人)男子978 女子700 倍 率 男子10.2 女子 14.6
■2021年度入学試験
志願者数 1751(人)男子1029 女子722 倍 率 男子10.7 女子15
■2020年度入学試験
志願者数 1590(人)男子975 女子615 倍 率 男子10.2 女子 12.8
■2019年度入学試験
志願者数 1676(人) 男子970 女子706 倍 率 男子10.1 女子14.7
■2018年度入学試験
志願者数 1577(人) 男子929 女子628 倍 率 男子 9.6 女子 13.5
(お受験「絵画」コムHPより)
あらためてかなり倍率がたかいですね。
またみてわかるように、女子の方が募集人数が少ないため、倍率もかなり高い状況のようです。
学費など、合格後にかかる費用は?
合格後にかかる費用はこのようになっています。
(2024年入学初年度納入金)
入学金 340,000円
授業料 年額 980,000円
教育充実費 年額 210,000円
文化費 年額 25,000円
給食費 年額 105,000円
合計 入学時初年度納入金合計 1,660,000円
(慶應義塾幼稚舎HPより)
まとめ
以上、偏差値、倍率、費用など含めてみてきましたが、気軽に入学試験をうけよう、とは言えないと思います。ですが色々なメリットもあるのは確かですね。
合格までの道のりを考えると、お子様の性格によっては向き不向きがあるかもしれません。
「小学校受験は親の受験だ」ともいわれることがよくあるのは事実です。
ですが大事なのは、親御さんが我が子に入学試験をうけさせたい、と一生懸命になりすぎてしまうことではなく、お子さんたちは、親御さんたちとは異なる、他者です。
なので別人格であることを理解しておくことです。
大人と、もう一人はまだ子どもですが、互いに違いを認め合い、その上でわが子に寄り添っていけるのが、いいのでしょう。
それこそが独立自尊の一つの側面でもあり、親の務めでもある、といえるでしょう。
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