河野太郎 英語力なぜすごい?スピーチも面白くジョージタウンの経験に迫る!

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「英語が堪能な政治家」といえば、河野太郎(こうの・たろう)議員さん。

河野太郎議員はなぜ英語がペラペラなのでしょうか。

河野太郎議員の流暢な英語は、アメリカの名門・ジョージタウン大学での留学経験があるから、

そして、その後の国際的な実務経験から培われたとされています。

それらは事実なのですが、留学したからといって、そんなにペラペラなるのは当たり前ではありませんよね?

河野太郎さんはどんなことをしてきたからペラペラなのでしょうか?

今回は、そんな河野さんの**「英語力」と「人を惹きつける力」に迫ります。

1.河野太郎 英語力なぜすごい?4つの理由に迫る!

さて、冒頭で述べていますが、河野太郎氏は、大学時代にアメリカ留学経験があります。

ただ、ぺらぺラな理由はそれだけではないと思います。

河野太郎さんの経歴やインタビューから言えることをまとめてみました。

河野太郎さんが英語ペラペラな理由4つ

1.大学時代のアメリカへの留学経験
2.富士ゼロックス時代の通訳含む海外とのビジネス経験
3.ご自身の意思の強さと努力:”若いときに恥をかいておく”精神のもの
4.河野太郎氏の競走の意思

ひとつずつ詳しく見ていきましょう!

河野太郎氏 大学時代のアメリカ留学の経験

河野太郎さんが留学したのは大学時代で、アメリカのワシントンD.Cのジョージタウン大学。

河野さんの専門は比較政治学。

また、このジョージタウン大学は、第42代の米国大統領のビル・クリントンの母校でもあるのですよね。

アメリカの元大統領と同じ大学に入れるなんて、やっぱりすごいな!

留学以前のことについての詳しいことは、河野太郎さんの学歴・経歴について書いている記事に譲りますが、

河野太郎さんは、神奈川県の平塚ご出身

小学校時代を平塚で過ごしますが、

中学受験をして慶應義塾中等部にはいります。

ここは中学受験の御三家と言われる難関校ですね。河野太郎さん、幼少のときからの努力されたのでしょう。

慶應義塾中等部⇨慶應義塾高等学校⇨慶應義塾大学の法学部政治学科に進みます。

しかし、慶應大学はわずか2か月で中退してしまいます。

中学から続けている陸上競技(競走部に所属して)で、箱根駅伝出場を目指していましたが、それを叶えるの難しいという結論にいたり、

これからの時代に、海外では英語が主流になっているのに、外に出て英語を話せる経験をつんでいかなければ通用しないだろう、と考えた、

そこでアメリカに留学したい、という思いを父親の河野洋平さんに熱く語り、

結果的には見事に留学し、ジョージタウン大学を4年以内に卒業します。

河野太郎さんのお父様・河野洋平(こうの・ようへい)さんは副総理にもなっていて有名ですね。

洋平さんも、学生時代にアメリカのハーバード大学に留学しているのです。

その経験があるのにもかかわらず、なぜ、息子である太郎さんの留学には反対だったのでしょうか?

その理由についてはあとで書いていきます。

富士ゼロックス時代の通訳含むビジネス経験

富士ゼロックス株式会社にして、日本国内での通訳業務や、海外赴任もあったのです。

そのときのことを次のように語っていらっしゃいます。

アメリカから帰国すると、小林陽太郎さんという名経営者が率いていた富士ゼロックスに入社をしました。日本初のサテライトオフィスの実験を埼玉県の志木ニュータウンでやりましたが、その現場責任者をやったりしました。(climbers2020)

河野太郎さんの海外での活躍や努力から、小林陽太郎さんより、お声がかかったというわけですね!

通訳も依頼されたというエピソードを、河野淡さんは著書でも語っています。

その際、通訳業務に専念するにあたり、赤坂の本社まで出社するのは合理できではないので、在宅勤務を提案して、そのようにさせてもらったようです。

コロナ禍で主流になったテレワークですが、河野さんは当時(1990年代)からやっていたわけですね!

先進的です。

こうしたことを、最初から交渉される、というのもやはり河野さんの海外経験があるからなのかもしれません。

海外特に米国などは、何事も交渉ですからね。

その後、富士ゼロックスでシンガポールに2年間駐在をしました。その後、富士ゼロックスを辞めまして、地元の自動車部品を作る会社に転職をしました。「1個何銭」という部品を月に何億個も作って、自動車メーカーに納める。あるいは家電メーカーに納める。そういう仕事をしばらくやっていました。(Climbers2020)

これを聞くと、交渉は日本語だけにとどまっていないようです。

英語をコミュニケーションに使用しながら、シンガポールでお仕事をしていた。

自動車部品を買ってもらう、値段等も交渉する、ということも行っていらしたわけです。

留学経験とは別で培われ、今の河野太郎さんの英語力を育てた、といえるでしょう。

ご本人の意思の強さと努力

河野太郎さんは、後々には、「若い頃には恥をかいたほうがいい」と語られています。

やはりその言葉には重みがあります。

河野さんの若い頃のご経験を聞くと、まっすぐに自分の思いを「まず伝える」「まずやってみる」ということで、努力の積み重ねとなっているからです。

まず、アメリカに留学する前の時のことを次のように語っています。

早いうちにアメリカへ行って英語の勉強をしっかりする。それをやらなきゃダメだと思って、一生懸命、親父を説得しました。

「なんでこんな時期にアメリカに行かなきゃいけないんだ。大学を卒業して、自分で稼いで自分で大学院に行けばいいだろう」、親父はそう言いましたが「いやいや、学部で行くから英語がうまくなるんだ。だから学部で行かしてくれ」と言ったんですけど、親父はぜんぜん聞いてくれませんでした。(Climbers2020)

反対を押し切って説得する、というのは、かなりかなり意思が強くないといけませんね。

”NO”と言われてもやり通す。河野さんの意志の強さです。

また、東京のアメリカ大使館でパーティーにお父さんに連れていってもらった時のこと、

「東京のアメリカ大使館でパーティーがあるが、お前の英語がどれぐらい通じないものか、連れて行ってやるから体験してみろ。そうしたらアメリカに行きたいなんて言わなくなるだろう」と親父に言われまして

そこにいるアメリカの人に「俺はアメリカで勉強したいんだ。だけど親父がダメだと言っているから、ぜひ親父を説得してくれ」と言いました。いろんな人と話をしたら「お前、慶應大学なんだろう。いい大学だから、そこを卒業してからアメリカへ来い」とみんなに言われました。

河野さんは、英語の成績はAしかとったことがなかったそうですが、

ご自身英語が海外で通用するとは思っていなかったのですよね。

それでも、初対面で、アメリカ大使館にくるような階級高い人達に対し

怖気づく事もなく、何度も自分の思いを伝えていく、

しかも,一人、二人ぐらいに反対されれたら、心がおれそうなところですが、

話しかけ続けるという、それは河野さんのすごい努力だと思います。

すると帰りの車の中で親父が、ぼそっとこんなことを言いました。「みんなお前のアメリカ行きには反対だな。でもみんな反対って言うなら、おもしろいから行ってみろ」っと言われまして。親父の中のなにかが逆転して、アメリカへ行けることになりました。

努力は留学中ももちろん続いていきます。
アメリカの高校生活で英語の特訓を1年間続けまして、ワシントンにあるジョージタウン大学に入られます。
大学では、後に国務長官になった(マデレーン・)オルブライトさんという、女性教授のセミナーにはいったときのこと

留学当初、授業は議論の連続。

聞いているだけの河野さんに、オルブライト教授は授業後に残るように伝えたうえで、
「やる気がないなら来るな」 と一言。
日本から来たばかりで、あまり英語が得意でないこと弁解したら、返ってきたのは
「That’s your problem(それは君の問題だ)」


そこから河野さんは「授業前に必ず一言発言する」という小さな挑戦を積み重ね、
議論文化の中へ飛び込みながら卒業をつかみます。

こうして、現在の河野さんの英語力が完成されてきたというわけです。

 

河野太郎の英語力を育てたものは ”競走”の意思

河野太郎さんですが、留学のきっかけとなったことは、中学から競走部だったが

その夢(箱根駅伝にでることを目標にとりくんできた陸上競技部)は諦めるということでもありました。

しかし、この競走部での「走り」が留学先で活躍することにもなるのです。

「日本を前に進める」(河野太郎著)では、次のように語っています。

「英語はあまりまだうまく話すやつではないが、とにかく走るのがはやい、日本からきているやつがいる。クロスカントリーの高いに誘ってみよう」と

ジョージタウン大学のアメリカ人の学生たちに声を掛けられ、クロスカントリー大会にでるために、しょっちゅう、ネイティブに囲まれて過ごしていたと。

バスでの移動中に英語で会話する機会も多く、その際には、よく英語の表現や発音を直されていたのです

きっと、先程の動画で上手だと褒められていた、「RとLの発音」も修正されたのだと思いますね。

日本人が苦手とする発音ですからね。

さて、話を英語力アップのきっかけとなったクロスカントリー大会に戻しますが、

河野太郎さん足が速かったのでとても注目を浴びたのです。

それというのも、「日本を前に進める」(河野太郎著)にも書かれていますが、

中学から高校までの6年間、部活動は競走部(きょうそうぶ)に所属していたのです。

競走部とは、陸上部のことでうね、一般的な言い方では。

河野さんの出身校である慶應義塾の中学・高校では、陸上部を「競走部」といっていいます。

競走部にずっといた、つまり日本国内でもとにかく走り続けてきた河野太郎さん。

アメリカでも十分に通用するレベルで、むしろ注目を集めるほどだったのです。

(ちなみに、河野太郎さんのおじいちゃまの代から、お父さんも、太郎さんも走るのが好きで、特に祖父の河野一郎氏は箱根駅伝に出場もしたのです)

趣味や特技ってやはり大事ですね。

河野太郎さんは、それをしっかりもつことで、留学中に伸ばしたい力(英語)がもっと伸ばしていけることになったわけですからね。

競争ではなく、「競走」。

努力したい事に対して、走り続けることの意思が、河野太郎さんの英語力を支えた、ともいえるでしょう。

 

2. 河野太郎「英語がすごい」だけじゃない!インタビューやスピーチの魅力

さて、河野太郎さんの英語力がなぜすごいのかをお伝えしていきました。

特に英語力がすごいことが分かるのは以下の2つです。

1.BBCインタビュー(通訳なし)

2.コロンビア大学でのスピーチ

通訳なしのインタビューというのはBBCのものだけではなく、他にもありますが

厳選して紹介したいと思います

それではひとつづつお伝えいたします。

 

1.BBCインタビュー通訳なしの対応がすごい

こちら、気になる人は動画を見ていただくとよくわかりますが、

端的にお伝えすれば、イギリスBBC記者の質問にたいして、英語の受け答えの反応がすさまじく早い、ということがネイティブ並みなのですね。

聞き取りはもちろんですが、要点を押さえてすぐに答えられるということです。

これは、日本語から英語に訳す、という事をせずに、英語で英語を理解して発する、ということができる英語力の高さがあるということの証明になるのです。

例えば、英語と日本語のバイリンガルであるアメリカ人教師の解説では次のように語られています。

語彙としては、「Sanction:制裁」「Refugee:難民」など日ごろ使わないものがすぐにでてきたり、
BBCのインタビューアーに対して、「お世辞を言っていますね」ということで即切り返ししたり(サイモンEnglish)

また、発音がよいのですが特に間違えやすい、RとLの発音の使いわけが上手でネイティブ並みなのです。

ネイティブスピーカー一緒に日々長い時間いないと、ここまでは出来るようになるのは難しい、としています。

また、他に私が感じたのは、

be sitting in the middle of ~
「~の真っただ中にいる」
run out of ~
「~を切らす」
well-coordinated
「十分に調整された」

この辺りも、普段から英語に触れていないとなかなか出てこない表現です。

 

英語そのものというよりは、相手(インタビューアーの国柄)に合わせて、好まれるように話されているように感じました。

インタビュー動画を聞いていくと、河野さんがつぎのように答える場面がありました。

 “Yes, it is” Yes.

河野さんが、Yes it is. といってから、その後 it is を抜いて”Yes.”とだけ言い直しているので、なんでかな?(最初にYesと言ったのに、またYes繰り返すのはどうして?)と思いましたが、

聞き直してみると、インタビューアーからの質問が、
“So, you prepare to play a long game?”
なので、一般動詞の疑問文です。

そのため、受け答えにつかうのは、be 動詞のis ではなく、

“Yes, I do”で正解ということです。

なので実は間違えましたが、ご自身で気付かれたので訂正で「Yes.」とだけおっしゃった。

むしろ、話しながら間違えに気付いてすぐに直しているのが河野さんやっぱり素晴らしいです。

出も素晴らしいのは訂正したということではなく。

相手がイギリスの方(BBC)ですので、お相手がアメリカの人のとき以上に、文法エラーがない方が失礼にならない、という正確さの礼儀を重んじて、気を遣ったということなのかもしれません。

(アメリカのインタビューアーの時はあまり訂正している風ではなかったので)

いずれにしても、このような場の空気を読む力とスマートな返しは、単なる語学力ではなく「コミュニケーション力の高さ」を示していますよね!

 

英語スピーチででてくるユーモア

もう一つ、注目したいのがアメリカの海外学生とのディスカッションでの英語スピーチ。

河野さんは国際舞台で“笑いを取る”ことができる数少ない日本人政治家の一人です。

ここでユーモアが出るのは、英語力が高い証だと勿論思いますが、

英語力を支えている、元々の河野さのユーモアセンスという所もあると思います。

先程のイギリスBBCのインタビューと比べると、正確さ、というよりかは、好まれやすい流暢さや、惹きつけるジョーク、などが全面に特徴づいていると思います。

河野太郎さんの、相手の文化に合わせた礼儀がかっこよく表現されている、と言えるでしょう。

🎥 コロンビア大学での学生交流スピーチ動画
https://youtu.be/t-WAKjLesXE

🗣️ 引用フレーズ

“I used to think diplomacy was all about being serious. Now, I realize humor sometimes works better.”
(「昔は外交って真面目であることが大事だと思っていた。でも今は、ユーモアのほうが通じる時もあると気づきました。」)

こうした発言からは、国際社会で求められる「知性」と「親しみやすさ」の両立を体現していることが伝わります。

スピーチ中に見せる表情や間の取り方も、聴衆の笑いを誘うポイント。
語彙力だけでなく、“伝えるデザイン”そのものが洗練されています。

3.河野太郎 英語力がすごい 【まとめ】

河野太郎さんの英語スピーチは、語学力の高さだけでなく、
ユーモア・礼儀・メッセージ性のすべてを兼ね備えた「伝える力」の結晶です。

こうした河野太郎さんのようなコミュニケーション力を備えておくと、英語力だけでなく、人間力も発揮できるのだと思いますね。

留学や努力の裏側を知ることで、単なる“政治家の英語”ではなく、
**“信頼を築くための言葉”**としての英語を感じ取ることができます!

【河野太郎氏 英語力がすごいところ まとめ】

ー素早い反応(日本語を介さないで英語で英語を理解して発する)
ー英語の語彙が自然
ーRとLの発音の使い分けが上手
ーユーモアがある
ー相手の文化に合わせた礼儀がある
ーメッセージ性が強い
ー英語力がすごい理由には、大学時代にアメリカのジョージタウン大学に留学し比較政治学を学んだ背景があるが、留学中も、以前は競走部だった経験ように「好きなものがある」「続けていられるものがある」ということが、人としても魅力になり、コミュニケーション力などのほかの能力が育つきかっけにもなった。

河野太郎さんの、英語での発信もまた楽しみです。

 

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